コクヨは4月、筆記具ブランド「KOKUYO WP」シリーズの限定カラー2色を発売した。
価格帯はモデルによって異なるが、ローラーボールタイプで6,000円前後。今回追加された「DAWN’S STILLNESS」と「ROSE BUD」は、鮮やかさを抑えた落ち着いた色味が特徴で、“朝の静けさ”や“花が開く直前の柔らかさ”をイメージしているという。近年の文房具市場では、単なる機能性ではなく、「気分よく書けるか」が重視される傾向が強まっており、同シリーズも“書く時間そのものを楽しむ”ことをコンセプトに展開されている。
実際に使用すると、書き味は極端になめらかというより、紙に適度な抵抗感を残すタイプだ。最近の“ぬるぬる系”筆記具に比べると、ペン先が紙を軽く捉える感覚があり、文字を書くというより“描く”感覚に近い。速記用途というよりは、日記やアイデア整理、読書メモなど、ゆっくり考えながら書く場面に向いている印象を受けた。また、軸表面はかなりマット寄りで、光沢感を抑えた質感になっている。デスクに置いても主張しすぎず、ノートや雑貨と自然に馴染む点も魅力だ。
最近は「文房具をインテリア感覚で選ぶ」人も増えているという。特にSNSでは、“机の雰囲気づくり”を重視する投稿も目立ち、性能だけでなく、「部屋に置きたいか」が商品価値の一部になり始めている。効率を求めるだけならデジタルツールで十分な時代だからこそ、“少し丁寧に時間を使うための道具”としての文房具が再評価されているのかもしれない。

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